賛助会員へ協力のお願い
はじめに
私たちは、NPO法人香川野宿者支援の会です。
野宿生活者(ホームレス)の方の生活保護申請を助けて、アパートでの生活を始めていただけるように、支援のボランティア活動を行っています。この活動は、法人格をもつ前から数えれば7年半余りになり、200人以上の方を援助してきました。
「ホームレス」問題は、日本のみならず、アメリカやドイツ、フランスなどの世界中で存在する深刻な貧困の問題です。この高松でも、多くの方が野宿の生活を余儀なくされています。
私たちは、その原因を云々する時間の余裕もなく、目の前にいる当事者の方々の緊急な援助を第一の事として活動をしています。そして、生活保護を受け住居を確保したのちも、再び野宿に落ちる事のないように、その後の生活の安定を確保する事にも手助けをしています。
私たちの活動は、当事者の支援だけが目的で、政治や宗教、貧困ビジネスなどでの「ホームレス」の方々の利用は、絶対に許さない立場に立っています。
『ホームレス』に気付いていただけていますか
高松にも、多くの野宿生活を余儀なくされている方がいます。私たちの活動も寄与して、長期に「定住」されている方が殆んどいなくなりましたので、現在は目につく存在では無いかもしれませんが、2011年1月の厚生省調査でも、高松市内で15人、香川県下で21人が数えられています。
(短時間で目視による「お役所」の調査ですから、数えられていない「ホームレス」の方は沢山おられます)
野宿の生活を余儀なくされていると云う事は、貧困が極まり、失意と空腹とをかかえ、安心して眠る事さえ出来ずに、路頭を彷徨っている事です。そして深刻な病気に苛まされている方も少なくありません。
また、過酷な雇用条件下に置かれていたり、失業や病気で、路上生活一歩手前の潜在的ホームレス状態の方も沢山おられます。貧しさから罪を犯して、出所しても行き場の無い方も多くおられます。その為に、再び僅かばかりの罪を犯して、「累犯」で長期の懲役刑を受ける事を繰り返しています。そうした方の相談を、沢山受けてきました。
そして、貧困が極まった方々だからこそとも云うべき事ですが、セーフティネットの「生活保護法」があっても、それを利用できずにいます。法を知らなかったり、誤解から利用を諦めていたり、勇気を奮って市役所の窓口を訪ねても理不尽な理由で追い返されたりしています。
気付いていただけるでしょか
社会に流布している「ホームレス」への偏見は、まったくの「偏見」です。
この社会では、その人を社会的被差別集団に属するものとして差別する時、どの集団に対しても同じ差別の言葉を投げかけています。その事からも分かる様に、差別が先にあり、それを正当化するために、「怖い」などの言葉で理由付けがされているだけです。差別する気持ちが、「怖い」などと思わせているのです。そうした差別は、当事者を一層困難な状態に追いやってしまっています。
その「人」が、困っていることから目をそらさずに、向き合って手助けをする事が私たちの活動です。
「支援の会」はこんな事をしています
① まずは、野宿の生活を余議無くされている方に、駅や公園を歩いて、声をかけています。
野宿生活一歩手前の方を、紹介を受けて、生活保護申請を支援しています。
貧しさから罪を犯した方を、国選弁護人から紹介されて、裁判やその後の支援もしています。また、出所後の生活保護の申請に同行しています。
② 保護開始までに長い時間が必要ですから、安心してもらえるように支えています。
③ 生活保護開始以降も、安定した生活が出来るようになるまでには困難なことが沢山あるので、その相談を受けています。
④ これからは、生活保護を受けている当事者の方の仕事の確保や、互助会活動を組織していこうと思っています。
多くの方の力が必要です
私たちの活動で、必要とされる事は多種多様です。その全てに対応したいと思っているのですが、現在は資金が確保できずに諦めている事が多くあります。
もし、貴方に余裕がおありでしたら、私たち支援の会の活動を財政で援助していただけませんでしょうか。
この、あなたに出来る事をしていただければ、人を助ける事が出来ます。
入会金1,000円と年会費1,000円です。
そして、定期的な寄付をお約束いただければと存じます。